〜肌は、寝ている間につくられる〜
あなたの睡眠の質は?
●新しい肌細胞をつくる新陳代謝
肌の細胞は、生まれ変わりを繰り返しています。表皮の奥で生まれた赤ちゃん細胞は、28日間ほどかけて肌表面まで押し上げられ、やがて垢となって剥がれ落ちます。この肌細胞の生まれ変わりを、新陳代謝と呼びます。肌の新陳代謝には、成長ホルモンが関係しています。成長ホルモンは、子供だけでなく、大人になってからも分泌され、肌や髪をつくったり、昼間にからだが受けたダメージの修復に関与します。
成長ホルモンは、主に入眠後3時間のノンレム睡眠の間に、分泌されることが報告されています。ノンレム睡眠とは、脳もからだも休む睡眠です。対して脳は活動し、からだは休む睡眠が、レム睡眠です。肌の新陳代謝を重視するならば、入眠後3時間の睡眠の質を高めることが大切です。
●眠る前に、できること
入眠後3時間、ノンレム睡眠の質を高めるために、できることがあります。まずは、就寝する前の数時間は、スマートフォンやPCを見ないことです。スマートフォンやPCが発するブルーライトは脳を覚醒させ、睡眠の質を下げる心配があります。
質のよい眠りにスムーズに入るためには、からだの深部体温を下げるとよいようです。体温を上昇させる熱いお風呂や激しい運動は、就寝直前は控え、お風呂はぬるめがよいでしょう。睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌は、明るい光のもとでは抑制されるため、就寝前は間接照明などの暗めの照明がおすすめです。
眠る前には、ゆったりとしたリラックスした心持ちになることも心がけたいものです。ストレスの元となることは考えないようにし、楽しかったことや楽しみにしていること、心が穏やかになることを思い浮かべ、ゆっくりとした呼吸をして、眠りに入りましょう。