日々の食事を振り返って
●超加工食品を意識する
ノバ分類※では、食品を栄養素ではなく、加工の度合いで4つのグループに分けます。
グループ1は、新鮮な野菜や果物、生の肉や魚など。
グループ2はグループ1の食材を用いた手作りの料理、パン、飲み物、自然由来の塩、サト ウキビやビートから作った糖、ハチミツ、 オリーブ油、酢 など。
グループ3はグループ1の食材にグループ2の調味料を用い て加工した食品で缶詰や瓶詰めの魚、野菜、果物、 豆類、ナッツ、燻製肉、チーズ、包装が無いベーカリーのパンなど。
グループ4はファストフード、インスタント食品、清涼飲料水、1食分に加工された冷凍食品、スナック菓子、菓子パンなどで、超加工食品と呼ばれています。
東京大学が日本人成人2,742人を対象とした食事記録のデータをもとに、菓子パンや清涼飲料などの超加工食品の摂取量と年齢・体格・喫煙状況などとの関連を調査した結果※、平均して1日の総エネルギー摂取量の3~4割程度が超加工食品から摂取されていることが報告されました。
さらに、年齢が若い人や、喫煙している人ほど、総エネルギー摂取量に占める超加工食品の割合が大きいことも分かったそうです。
超加工食品を多く食べると、食事全体の質が低下する可能性があり、肥満や心血管疾患などとの関連も報告されているとのことです。日頃、超加工食品をどれくらい食べているかを意識したいものです。
※ノバ分類はブラジル・サンパウロ大学公衆衛生学部の研究者らが2009年に考案。
※東京大学プレスリリース
●不足ちがちな栄養素
飽食の時代と呼ばれ、超加工食品を含むさまざまな食の選択がある一方で、栄養面では不足があることが明らかで、「飽食の時代の新型栄養失調」と表現されます。
ある調査※では、男女共にすべての年齢でカルシウムが不足し、たんぱく質、食物繊維、カリウムにおいても不足が認められる一方、脂肪とナトリウム(食塩)の摂取が目標値を上回って過剰である結果でした。
また、20歳以上の野菜摂取量の平均値は256.0 gで、目標値の350gを下回っています。野菜の摂取量は、近年減少傾向が続き、ビタミン・ミネラルの摂取状況に影響があることが心配です※。
野菜350gの目安はサラダ、酢の物、お浸し、煮物、炒め物、味噌汁など1日5〜6皿の野菜料理となります。健やかなからだは、今日の食事から。食事の内容を改めて見つめてみませんか。
※東京大学プレスリリース 1〜79歳の日本人4,450人を対象にした調査
※令和5年「国民健康・栄養調査」の結果
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参考:一般社団法人 日本肥満症予防協会ウェブサイト記事「日本人は「超加工食品」を食べ過ぎている どんな人が超加工食品を食べているかを調査」