〜春風を迎える、美しい髪〜

ダメージをうけないために、したいこと

●髪の寿命は、2年から6年

人間の髪は一般的に10万本あるといわれ、1日に80本〜100本ほどは自然に抜けていくようです。私たちの髪は、毛穴の奥にある毛母細胞の細胞分裂で作られて徐々に成長し、2年から6 年かけて伸びていきます。そして成長を終えて3〜4ヶ月たつと自然に抜け落ち、同じ毛穴から、次の新しい髪が生えるヘアサイクルを繰り返しています。

よって、今ある頭髪は、2〜6年前から、成長を続けているとも言えます。

2年から6年、成長を続ける頭髪。その間、いかにダメージを防ぎ、頭皮と髪を健やかに保つかということが、髪の順調な成長や美しさに関係してきます。

●ダメージ予防のポイントは

紫外線は、頭皮と髪にダメージを及ぼすことが広く知られています。特に、髪の分け目は人間の体の中で、一番紫外線のダメージを受けやすいところ。帽子や日傘で紫外線から、頭皮と髪を守りたいものです。一方、頭皮の蒸れは、皮膚のバリア機能の低下や、雑菌の繁殖につながります。帽子は、こまめな着脱を心がけるとよいでしょう。

シャンプー後、頭皮を濡れたままにしていると、常在菌が増え頭皮環境に影響するようです。また、髪は濡れた状態では、キューティクルが開いたままとなり、ダメージにつながりやすくなります。頭皮と髪は、タオルドライをし、ドライヤーで十分に乾かすことが大切です。乾かす際の温度には注意が必要です。温度が60度以上になると、髪のたんぱく質の変性を促し、ダメージにつながるようです。乾かす際は、髪の根元に風を当てるのがおすすめです。また、温風と冷風を交互に使うことで、キューティクルが閉じて髪がまとまりやすくなります。

ヘアカラーやパーマは、髪の内部構造を変化させるもので、髪のダメージと関係します。ヘアカラーは、髪のツヤやハリ、パーマは髪の弾力性の低下に関係するようです。ヘアマニキュアは、キューティクルの外側にコーティングするようにつけるので、比較的負担が少ないようです。ヘアカラーやパーマは、ダメージを考え、頻度に注意してもよいかもしれません。

積極的に、ダメージ対策をとって春風になびく美しい髪へ。

参考: 『女性の薄毛・抜け毛」お悩み解消BOOK』、株式会社主婦と生活社