見た目が若いと、体内も若い?

同じ年齢でも、見た目のかなりの違いに驚いたことはありますか?男女共に同じ年齢でも皆同じように見えないことは、さまざまな機会で実感しているかもしれません。そして実は体内と見た目は、連動して老化するということがわかってきているようです。

見た目と体内、両方の若さの敵「AGE(終末糖化産物)」
老化原因物質であるAGEは、摂り過ぎた糖が、体内でたんぱく質と結びつき生成されるもので、その現象は、「糖化」と呼ばれます。一般にからだの中の細胞が「焦げる」状態になるとも表現されます。この糖化が肌でおこると、肌のハリが低下する、シワが増える、くすむ、などの肌老化を招き、見た目の若さに影響します。
また、体内では、さまざまな健康リスクと関連し、疾病を引き起こすことがわかっています。
つまり体内と見た目の老化は、表裏一体で両方にAGEが関係しているとされます。実際に2009年に報告されたデンマークでの双子の追跡調査研究の結果では、老けて見える顔の人の方が、もう1人より死亡率が約2倍高かったという驚きの報告もあります(※)。

AGEを体内で作らない、体外から取らないようにするには。
糖質はからだのエネルギー源として欠かせない栄養素の一つではありますが、摂り過ぎると、体内のたんぱく質と一緒になりAGEが合成されてしまいます。よってお菓子やスナック、糖を多く含む炭酸飲料などを摂り過ぎないようにすることが大切です。
また食品自体に含まれるAGEもあり、これらを体内に入れないことにも注意が必要です。AGEはステーキや唐揚げのように、動物性脂肪を高熱で調理したもの、パンケーキのように糖とたんぱく質を高熱で調理したものに含まれます。
一方、酢、レモン汁、マイタケ、ブロッコリースプラウトなどは、AGEを抑制する食材とされます。AGEの摂取をゼロにすることは難しくても、減らすことを意識してAGE対策を。

※デンマークの研究結果は産経新聞令和2年7月23日記事「老け顔は病気のリスク?」記事より引用

参考:「医者が教える最高の美肌術」株式会社アスコム、産経新聞令和2年7月23日記事「老け顔は病気のリスク?」