ますます危機感が増す地球温暖化現象。 2021年8月にはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が、地球温暖化による異常気象の増加、数千年にわたる地球への影響などを発表。今、1人1人にアクションが求められています。
■大規模な台風、熱波、豪雨の発生頻度が世界的に増加
2021年8月にIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change、気候変動に関する政府間パネル)がまとめた第6次報告書では、過去40年に大規模な台風や熱波、豪雨の発生頻度が世界的に増加していること、世界の平均気温は2021年〜 40年に産業革命前(1850年から1900年の平均)と比べて1.5 度上昇すること、世界の平均海面水位は、1901年から2018年にかけて約0.2m上昇、今後氷河は溶け続け、数千年間にわたって海面水位が上昇することなどが、発表されました。身近な異常気象から未来の地球の姿についての最新の報告により、地球温暖化への意識を高めた人も少なくないでしょう。
■1人1人が、実行できることがある
一方、報告書では、温室効果ガスの排出量に応じたシナリオも示していて、例えば二酸化炭素排出量を今世紀半ばに実質ゼロにすれば、22世紀初めまでに気温の上昇を1.4度に抑えられるのに対し、対策を講じなければ4.4度上昇すると分析しています。気温の上昇は熱波や豪雨などの自然災害に直結するとされています。私たち1人1人が取り組みを始める時と言えます。太陽光発電を活用する、省エネ家電への買い替え、LED電球への付け替え、冷暖房の使用時にサーキュレーターを組み合わせるなどに加え、すぐにできることとして、シャワーや歯磨きの時にこまめに水を止める、お風呂の湯量を少し減らす、タオルドライを丁寧に行いドライヤーの時間を減らす、などがあります。日本の電力は、主に火力で発電されるため、電力使用量は二酸化炭素排出と大きく関わります。一人一人が地球温暖化に意識的に取り組み、改善していきたいものです。
参考:環境省ホームページ、産経新聞2021年8月19日、Business Insider 「地球温暖化の影響は今後数千年におよぶ・・・IPCCの最新報告書を解説」Aug.17,2021, Morgan McFall-Johnson, Aylin Woodward
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