澄みわたる空も空気も心地よい秋ですが、朝夕と昼の気温差が大きくなることから筋肉がこわばりやすく、肩こりや腰痛などを感じることも増えてきます。特に現代の生活では、からだを動かす範囲が限られているため、筋肉が硬くなり関節の可動域が狭くなりがち。スマートフォンやパソコンなどによる首や肩への負担も心配です。筋肉は、動かさないでいると衰えて硬くなるばかり。手軽に行えるストレッチを取り入れて、柔軟かつ快適なからだを保ちましょう。
■毎日をしなやかに、すこやかに、アクティブに。
筋肉とその周りにある腱や靱帯などを伸ばすストレッチは、筋トレのような大きな負担をかけることなく、からだを柔らかくし関節の可動域を広げることができます。からだがほぐれて快適になれば、日常の活動もよりアクティブなものになりますし、思わぬケガの予防にも役立ちます。また、血液やリンパの流れを促す筋肉のポンプ機能が活発になることによる肩こりや冷え・むくみの解消、筋肉を動かすことによる代謝の向上、身体のバランスを整えることによる姿勢の改善、呼吸を整えることによるリラックス効果など、さまざまな健康効果が期待できます。
■より効果的にストレッチを行うためのポイントは?
まずは、正しいフォームで行うこと、そしてどの部位を伸ばしているのかをしっかりイメージすることが大切です。「痛気持ち良い」と感じる程度までを目安に15~30秒程度、はずみをつけずゆっくりと行いましょう。その際の呼吸は、なるべく深く。呼吸を止めないようにゆっくり吸って吐くことで、筋肉の力みを減らし、酸素を全身に巡らすことができます。
もしも痛みや違和感がある場合はムリをせず、できる範囲で。伸ばす筋肉が引っ張り返すような反動があった場合には、それ以上伸ばさないようにするなど、自分のからだと会話しながら毎日ムリなくマイペースで続けることをおすすめします。