ご存じですか、秋に食べ過ぎてしまうメカニズム。

夏の蒸し暑さもピークを過ぎて、過ごしやすい日が増えるなど、季節は少しずつ秋めいてきました。秋はおいしい食べものが目白押しの実りの季節。日々の食欲にも拍車がかかり「体重計に乗るのがコワイ」なんて日も増えてくるのでは。ところで、そもそも「秋になると食欲がアップする」と言われるのは、なぜなのでしょうか。

■秋に食欲が増す理由は、こんなところにも
食欲に影響を及ぼす要因はさまざまあって一概には言えませんが、その一つとして日照時間とセロトニンの働きが挙げられます。日照時間が少なくなる秋は、精神の安定を保つ脳内の神経伝達物質・セロトニンの分泌が低下。日光を浴びる以外では、糖質や乳製品をとったり、睡眠をとることでセロトニンの分泌が安定することが知られています。つまり、しっかり食べたり眠ったりすることで、秋に減少しがちなセロトニンの分泌量を増やし、精神を安定させようとするからではないか、と言われているのです。

とはいえ、増加した食欲にまかせたままでは、体重の増加が心配。秋の味覚を楽しむときには、カロリーや糖質を摂りすぎないようくれぐれも注意したいですね。

参照:●厚生労働省 e-ヘルスネット ●Effect of sunlight and season on serotonin turnover in the brain Dr GW Lambert 他 ●脳内セロトニンの食欲抑制効果とその機序に関する検討(神経・感覚、第61回日本体力医学会大会) 篠崎智一 他