ミネラルを失いやすい、これからに備えよう。

五大栄養素のひとつであるミネラルは、私たちの体内で酵素やホルモン、ビタミンなどと連携し、身体機能を維持してくれる大切な栄養素。体内で生成することができないため、食べ物から取り入れなければなりません。暑くなるこれからの季節は、汗と一緒にミネラルを失いやすくなってきますので、体調不良や夏バテなど引き起こしたりしないよう、しっかりと補給を。ミネラルは意外に不足しやすい栄養素なのです。

■飽食の時代なのに不足してしまうのはナゼ?
ひとつはミネラルやビタミンを摂りやすい野菜消費の不足です。日本人の野菜摂取量は20代から70代以上までのすべての世代で1日あたりの目標値350gに届いておらず※1、1人あたりの平均摂取量ではアメリカ人よりも少ないという意外なデータが示されています※2。もうひとつは野菜自体に含まれるミネラルの減少。平均的な野菜のミネラル含有量は、50年前に比べて5~40%も減少しているといわれています※3。これは、土壌の栄養状態の変化や、土壌の栄養を十分に吸収する時間を与えない収獲サイクルなどが原因にあげられます。

■チームで働くミネラルはバランスが大事
ひとくちにミネラルといっても、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などさまざま。それぞれが他のミネラルやビタミンなどと協力しあうことで、からだに吸収しやすくなったり、より効率的に働くことが知られています。そのため、バランスよく摂取することが重要。夏の訪れを前に、毎日の食事を見直してみましょう。多忙で食生活が乱れがちな方やダイエット中の方は、サプリメントを上手に活用してミネラル不足に備えてみてはいかがでしょう。

※1 厚生労働省「平成27年 国民健康・栄養調査結果の概要」
※2 農林水産省「平成25年 野菜の消費をめぐる状況について」
※3 文部科学省「日本食品標準成分表2010」ほか