モデーアが、化粧品などの防腐剤として、パラベンを使わない理由とは。

モデーアがこだわる「使わない成分」
パラベン

皆さまに安全・安心な製品をお届けするために、モデーアが守り続けてきた「使わない成分」へのこだわりをご紹介する、このシリーズ。一般的に無害であるといわれている成分でも、「安全性に賛否ある成分は使用しない」というモデーアのポリシーに、たくさんの賛同の声をいただいております。第2回となる今回の成分は、パラベン。化粧品や歯磨き、医薬品などの防腐剤として使用されることの多い成分です。

パラベンに対する、世界の国々や国際機関のスタンスは?
アメリカのケミカルソサイエティによると、ヘルスビューティー関連製品の85%にパラベンが使用されているとのこと。FDA(アメリカ食品医薬品局)の見解としては、化粧品に含まれるパラベンが人体に何らかの影響を与えるという情報はなく、様子見のスタンスです。
EUでは、安全性を担保するデータが存在しないという理由から、2014年にイソブチルパラベン、イソプロピルパラベン、ペンチルパラベン、ベンジルパラベン、フェニルパラベンの5種類が使用禁止に。さらに3種類のパラベンに使用最大濃度の制限が設けられました。
日本でも、薬機法によって化粧品の場合で全体の1%以内という使用濃度が定められています。
一方、FAO(国際連合食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)による合同食品添加物専門家会議(JECFA)では、一部のパラベンの使用を禁止するよう呼びかけているようです。

モデーアが、パラベンを使用しない2つの理由。
それぞれに対応の異なるパラベンですが、モデーアが「使わない成分」にリストアップしている理由は「アレルギー性」と「環境ホルモンとしての働きへの懸念」の2つです。
2010年の日本衛生学会シンポジウムで発表された熊本大学の論文によると、化粧品のアレルギー反応テストにおけるパラベン・ミックスの陽性率は1.9%。この数値が高いか低いかの議論はさておき、アレルギー性接触皮膚炎や蕁麻疹の例は実際にいくつも報告されています。
また、2002年に東京都の健康安全研究センターが発表したデータでは、パラベンの中でも特にブチルパラベンの過剰使用が女性ホルモン(エストロゲン)と同様の働きをすることで男性生殖機能に影響を与える可能性があるという報告がされています。女性においても、過剰な女性ホルモンが乳がんや生殖関連の問題を引き起こすリスクにつながる可能性が示唆されており、その因果関係に関する研究は現在もさまざまな研究機関で継続されているのです。

モデーアは、どんなときもお客さまの安全・安心が最優先。これまでも、これからも、その安全性に賛否がある限り、その成分を使うことはありません。

■パラベンを使っていない代表的な製品カテゴリ
スキンケア
オーラルケア