〜眠りがつくる、美肌〜

美容にとても大切と言われる睡眠、それはなぜ?

■肌の新陳代謝は、睡眠中に行われる
透明感のある、つややかな美肌のためには、肌の生まれ変わりである新陳代謝が28日間のサイクルで行われていることが、大切とされます。

肌やからだの修復は、主に睡眠中に行われるとされます。起きて活動している間は、主に血流は、脳に集中しているようです。

眠ると、血液はからだの各所に流れ始めて、肌にも栄養が運ばれます。さらに、眠り始めの3時間は、成長ホルモンの分泌が盛んになり、新陳代謝の促しを。

成長ホルモンにより、肌の中で新しい細胞が誕生すると、古い細胞は上へ押し上げられ、最も古い細胞は垢となって、肌表面から剥がれていくのです。肌や内臓の修復には、およそ6時間かかると言われているので、睡眠時間も、できれば6時間はとりたいものです。

原始の時代から、からだのリズムは、体内時計(サーカディアンリズム)で整えられていると言われ、夜10時〜深夜2時頃に睡眠をとることが良いようです。難しい場合でも、毎日同じ時間に就寝することで、体内時計を整え、成長ホルモンの分泌を促すことが期待できると言われます。

■質の良い眠りのために、したいこと
時間数に加えて、眠りの質も大切です。睡眠中は、眠りの深い「ノンレム睡眠」と眠りの浅い「レム睡眠」が交互となりますが、深い「ノンレム睡眠」を得ることが大切です。

そのためには、眠る1時間くらい前からは、脳を活動モードにするパソコンやスマートフォンなどを見ない、眠る時は小さな灯りも含めて、完全に消灯する、温度や湿度、二酸化炭素濃度を整える、ゆったりしたパジャマ、清潔で季節に合った寝具を選ぶ、眠りに良いとされるアロマ(ラベンダーなど)を活用するなどがおすすめです。

ゆったりとした穏やかな気持ちで、眠りにつくこともお忘れなく。今日、嬉しかったこと、楽しかったことなどを思い出して、「いい一日だった」と呟いて、笑顔で就寝しては、いかがでしょうか。

参考:「スキンケア大事典」株式会社毎日コミュニケーションズ、「正しいスキンケア事典」(株)高橋書店