五行説に学ぶ季節の養生、すこやかな秋の過ごし方。

漢方では、「季節」と「食べものの味や性質」「五臓六腑」が密接にかかわりあっていると考えられています。からだは自然界と密接な関係にあり、季節や環境の変化によってからだの不調が引き起こされることがあるのはそのためです。食物には必ず「五味」があり、からだと深くかかわっています。季節ごとの特徴を把握して、日々の食を通じて上手に養生しましょう。

■秋に気をつけたい、呼吸器のトラブルや便秘
空気の乾燥が進む秋は、風邪をひきやすくなる季節。特に影響を受けやすいのが、五臓の「肺」です。乾燥した空気は鼻や口から肺に入りこむので、肺のうるおいがなくなると、鼻が渇き、のどが痛くなり、咳が出たりと、空気の通り道である気道や呼吸器にトラブルがおこりがちです。また、肺は、からだの表面にうるおいを与える働きをするとともに大腸とも深い関係があると言われており、その乾燥から便秘を引き起こしやすくなるのです。

■秋のトラブルを避けるために、積極的にとりたい食材
空気の通り道の働きを助ける食材としておすすめなのが、レンコンと梨です。レンコンは、喘息の方の体質改善に向けた食養生としても取り入れられています。日本では果物として楽しまれることの多い梨は、中国や韓国では炒め物やスープに入れたり、冷麺などにトッピングされたり、呼吸器の弱い方の食事に取り入れられるなどしています。色の白い食材であるレンコン、梨、白ごま、ぎんなんなどは「肺」をうるおすとされています。また、今が旬の栗や、さつまいも、里芋などは、腸の働きを整え便秘を改善する食材としておすすめです。

■秋の五味と、注意しておきたいポイント
秋の五味は、「辛味」。風邪を追い出すことができるとされる、生姜、ニンニク、ネギなどの香辛料がよいとされています。ただし、発汗作用があり、からだを冷やすため、とりすぎにはご注意を。また、辛味によって肺がはたらきすぎると「肝」を痛めてしまうので、気持ちが不安定になりがちです。唐辛子、山椒などの刺激物は、秋にはあまりとりすぎないように注意しましょう。

秋は、一年の中でも過ごしやすく、食べものもおいしく、行楽などの楽しみも多い季節。五行説の教えを活かし、旬の味覚を味わいながら、心もからだも不安なく軽やかな秋をお過ごしください。

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