夏こそ、ボディラインを磨く!Vol.2

糖質や脂質、食物繊維もボディ美人の条件
Vol.1ではウェイトマネジメント、美しく健康的なボディラインのためにバランス良く栄養をとること、カロリーダウンと運動が効果的というお話しをしました。今回は、理想のボディメイクのヒントになる栄養素を中心にご紹介。わたしたちが生命活動を行うエネルギーとなり、からだを構成する原材料となるのが「糖質」「脂質」「たんぱく質」、これを3大栄養素といいます。そしてこれらを処理したり、様々なからだの機能をスムーズに働かせたりするのが「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」「ファイトニュートリエント」。この4つを合わせた7大栄養素が大切、といわれています。

<わたしたちのからだに欠かせない、7大栄要素> 
・糖質:脳や筋肉、全身へ即効性のあるエネルギー源
・脂質:貯蔵可能なエネルギー源
・ビタミン:他の栄養素の働きを助け、からだを動かす潤滑油的存在
・たんぱく質:生命活動を維持、筋肉や内臓、骨や髪のなどからだの材料に
・ミネラル:からだの機能や調節を助け、基礎をつくる潤滑油的な存在
・食物繊維:糖質や脂質の吸収を遅らせ、腸内環境の正常化をサポート
・ファイトニュートリエント:抗酸化力でからだをサポート

代用食といえばなぜプロテイン?
1食おきかえでよく耳にする「プロテイン」。これは、なぜでしょうか。「プロテイン」とは、ギリシャ語の「第一のもの」が語源とか。筋肉や臓器、からだを構成するもっとも重要な成分がプロテイン(たんぱく質)です。プロテインをとって適度な運動をすることで、プロテインが筋肉を作るため消費カロリーがUP。代用食でカロリーを制限しつつプロテインを摂取、適度な運動によって筋肉量をUP。健康的で引きしまったボディ作りをサポートしてくれる、それがウェイトマネジメントにおけるプロテインの役割といえそうです。

プロテインにプラス、豊富な栄養素がたっぷり
中でも注目したのは「アルブマ大豆タンパク」と「エンドウタンパク」。アルブマ大豆タンパクは、食品からとることが必要とされる必須アミノ酸がバランスよく含まれ、肉に匹敵するくらいたんぱく質が豊富。しかも脂質、炭水化物、食物繊維、ミネラル数種、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸、大豆レシチン、オリゴ糖、大豆サポニン、イソフラボンなどを含むといわれます。「エンドウタンパク」は、豆ご飯でおなじみのグリーンピース由来のたんぱく質。繊維質も豊富で、大豆たんぱくよりも消化が良いといわれています。また一般的に、必須アミノ酸であるロイシンやリシンなど、体重管理に必要なアミノ酸が豊富に含まれているそうです。

いつ食べる、何から食べる?
ウェイトコントロール中でも代用食をのぞいた2食は、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。夕方以降は腸の吸収が良くなるうえ、脂肪合成のピークも訪れるので、カロリーの高いメニューや甘いものが食べたいときは、1日の内でなるべく早い時間帯がおすすめ。また食事の時は、汁物→野菜→主菜→炭水化物のように食べる順序を工夫すれば、血糖値が急上昇しにくく、脂肪として蓄積しにくいといわれています。

そのほかの注目成分

ウェイトコントロールの際に、バランス良い食事、プロテインが主成分の代用食と組み合わせて利用しやすい、その他の栄養素も簡単にご紹介します。

●キトサン
カニ・エビなどの甲殻類に多く含まれているキチン・キトサン。脂肪の分解に働く作用をはばみ、脂肪の吸収を妨げる働きがあるので、揚げ物やスイーツなど脂肪の多いメニューをとるときなどに注目したい成分。

●葛の花
葛の花は鮮やかな紅紫色で夏から秋にかけて咲き、「秋の七草」のひとつに数えられています。葛の花部から独自の製法により抽出。

●L-カルニチン
アミノ酸の一種で、からだの中の脂肪をエネルギーに変換するのに欠かせない成分。体脂肪減少を目的とする場合、運動前に摂取します。からだの中でも合成されますが、20代をピークに減少する、男性より女性、肥満気味の人に不足の傾向が出やすいといわれます。

●パントテン酸
たんぱく質、糖質、脂質がエネルギーに変わるのをサポート。カルニチンの結合を促進して、脂肪が燃焼の現場へ運ばれるのをサポートする働きがあるといわれます。

*参考「最新改訂版 栄養成分バイブル」(主婦と生活社)
*参考「サプリメント事典 第3版」(平凡社)